伏黒恵のプロフィール
名前 | 伏黒恵 |
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ふりがな | ふしぐろめぐみ |
身長 | 約175m(成長中) |
誕生日 | 12月22日 |
等級 | 二級 |
好きな食べ物 | 生姜に合う物 |
嫌いな食べ物 | パプリカ |
イメージソング | 宇宙人「白日夢」 |
Weezer「Island In The Sun」 | |
声優 | 内田雄馬 |
伏黒恵の術式
伏黒恵の術式は「十種影法術(とくさのかげぼうじゅつ)」です。
「十種影法術(とくさのかげぼうじゅつ)」は、影を媒介に十種の式神を召喚する術です。
手で影絵を作ることで、対応した式神を呼び出すことができます。
十種影法術は禪院家相伝の術式
十種影法術は、御三家の1つである禪院家相伝の術式でもあります。
式神は1度に二種呼び出し可能
呪力消費が激しい「満象」を除いて、式神は1度に二種呼び出すことができます。
式神は復活できない代わりに能力を引き継げる
拡張術式である「不知井底(せいていしらず)」を除いた十種の式神は、完全に破壊された場合、その式神は二度と顕現できません。
しかし、破壊された式神の遺した術式と力は、他の式神に引き継がれます。
式神は2匹の玉犬から始まり、徐々に増やしていく
最初に術者が使えるのは2匹の玉犬のみで、それ以外の式神を扱うには術師と手持ちの式神で調伏をしなければなりません。
手持ちの式神を増やしながらそれらを駆使して調伏を進めることで、十種の式神を手にすることができます。
複数人で調伏の儀を行うことは可能ですが、複数人での調伏は無効になります。
調伏しないことには、新しい式神を使うことはできませんが、調伏目的であればいつでも式神を呼び出すことができます。
十種影法術の式神の種類
玉犬(ぎょくけん)
白と黒の2匹で、十種影法術の術者に最初に与えられる式神になります。
戦闘だけでなく、探索でも活躍します。
白は宿儺との戦闘で破壊されてしまいましたが、残った黒に力を引き継いで「玉犬 渾」になることができます。
玉犬 渾(こん)
白の能力を黒が引き継いだ状態です。
特級呪霊も傷つけるほどの爪を持っています。
鵺(ぬえ)
空を飛べるので、空中戦で活躍します。
翼は帯電しており、相手を麻痺させることもできます。
翼で防御に徹することもでき、戦闘に関して活躍シーンは多いです。
蝦蟇(がま)
蛙の式神です。
舌を伸ばして物を掴んだり、丸呑みの状態で仲間を保護したりしています。
不知井底(せいていしらず)
「鵺」と「蝦蟇」を合わせた拡張術式です。
姿は羽が生えた蝦蟇で、舌を使った拘束などを行います。
大蛇(おろち)
蛇の式神です。
宿儺と戦った際に地中から現れ、宿儺を拘束しようとしましたが、破壊されてしまいました。
満象(ばんしょう)
ピンクの象の式神です。
呪力消費が大きいため、単体でしか使用ができません。
大量の水を鼻から放出し、圧倒的な圧と量で相手を追い込みます。
脱兎(だっと)
兎の式神です。
攻撃力はほとんどないですが、数が多いのを利用し、陽動や攪乱に用いられます。
八握剣異戒神将 魔虚羅(やつかのつるぎいかいしんしょう まこら)
「布留部由良由良(ふるべゆらゆら)」という呪文を唱えることで呼び出すことができます。
十種影法術の奥の手であり、歴代の十種影法術師で調伏できたものはいません。
その強さ故に、魔虚羅を呼び出すと自分の命と引き換えにしてしまうことを分かっていた伏黒は、本気の力をセーブしていました。
しかし、渋谷事変にて追い込まれた伏黒は、調伏の儀に重面春太を巻き込む形で召喚。
のちに伏黒を助けるため、儀式を無効にしようとした宿儺があらわれ、魔虚羅を伏黒の代わりに倒します。
魔虚羅の能力はあらゆる事象への適応であり、すさまじいスピード・パワーに加え、再生能力も高いです。
交戦した宿儺は「最強の後出し虫拳(じゃんけん)」と称しており、完全体ではないとはいえ、宿儺と渡り合っていました。
領域展開「嵌合暗翳庭(かんごうあんえいてい)」
海のような影に囲まれた空間を展開します。
領域の中では、影が無数の式神に変化し、相手を攻撃します。
また、自身の分身も作り出せます。
普段は2種類の式神しか出せませんが、領域内では何匹も式神を出せるようです。
しかし、伏黒の領域展開はまだ不完全であるため、領域の効果が不安定であり、相手を閉じ込めること等は難しいようです。
これから伏黒が成長して完全な領域展開を見せてくれるのが楽しみです。
伏黒恵の人間性
伏黒の姉である津美紀が呪いを受けたことが理由で、「不平等な現実のみが平等に与えられている」と考えるようになります。
そして、少しでも多くの善人が平等を享受できる様に呪術師になりました。
「守る人間を選ぶ」という自身の考えから周りの呪術師よりも自分は背負っているものは軽いため、倒れるわけにはいかないと無茶をする描写も見られます。
東堂葵から好みのタイプを聞かれた際は「揺るがない人間性があれば、それ以上は何も求めません」と返しています。
東堂には響かなかったようですが、その場にいた釘崎野薔薇や禪院真依には好印象なようでした。
そんな伏黒ですが、中学時代はかなりグレていたようです。
地域の不良や半グレ等をボコボコにしており、後輩からは恐れられている様子。
母校の中学校の校務員である武田さんは伏黒のことを「問題児」と称しています。
伏黒恵と禪院家との関係
禪院家は御三家の1つであり、禪院真希や禪院真依などを始め、多くの禪院家関係者が作中では登場します。
しかし、禪院家の相伝の術式である「十種影法術」の使い手は作中で伏黒恵しか登場していません。
伏黒恵の実父である伏黒甚爾が禪院家の血筋であり、甚爾が婿養子に入ったため、母方の苗字である伏黒姓が残っています。
実母は幼い頃に他界しており、甚爾の後妻の連れ子が津美紀です。
そのため、姉にあたる津美紀とは血がつながっておらず、生存している伏黒姓の人物で禪院家の血筋を引くのは伏黒恵のみということになります。
甚爾と恵は五条悟曰く「そっくり」らしい。
小1の頃、甚爾と禪院家当主の禪院直毘人の取引で、多額の金銭(おそらく10億)と引き換えに禪院家に売られそうになりますが、五条悟によって阻止されました。
ちなみに、「恵」という名前は甚爾がつけたものです。
伏黒恵の十種影法術まとめ
十種影法術元ネタ
「十種影法術」の元ネタは史書に登場する「十種神宝(とくさのかんだから)」だと言われています。
「十種神宝」は10種の宝物のことであり、内容は以下の10種になります。
十種神宝
- 沖津鏡(おきつかがみ)
- 辺津鏡(へつかがみ)
- 生玉(いくたま)
- 死返玉(まかるかへしのたま)
- 足玉(たるたま)
- 道返玉(ちかへしのたま)
- 蛇比礼(おろちのひれ)
- 蜂比礼(はちのひれ)
- 品物之比礼(くさぐさのもののひれ)
- 八握剣(やつかのつるぎ)
分類すると
- 鏡2種
- 玉4種
- 比礼3種
- 剣1種
になります。
十種神宝にはそれぞれ使い方や効力があり、式神に出ている紋が神宝の紋章と対応しています。
- 玉犬白・・・道返玉
- 玉犬黒・・・足玉
- 蝦蟇 ・・・沖津鏡
- 満象 ・・・辺津鏡
- 大蛇 ・・・生玉
鵺と脱兎は紋が見えないため、どれと対応しているか不明です。
また、魔虚羅は頭に浮いている法陣も、紋章と一致しています。
十種影法術の手の形の意味は?
「十種影法術」では手で作った影絵に対応した式神を呼び出すことができます。
玉犬は両手を合わせ、犬の形を作ります。
伏黒の玉犬の使用率が高いことから、作中で最も描かれている影絵だと思います。
鵺は両手を開いた状態で親指を重ね、鳥のような形を作ります。
大蛇は作中では唯一片手で作れる影絵で、人差し指を曲げて作ります。
満象は中指と薬指を少し折り込んで鼻の部分を作り、片手の手の甲にもう片方の手を乗せます。
蝦蟇は両手の指先をくっつけ、小指を曲げて目の形を作ります。
人差し指と親指の間は口を表しています。
脱兎は作中最も難そうな影絵ですよね。
小指同士をひっかけた後、人差し指同士をひっかけ、上の手の人差し指を親指の先をくっつけて、上の手中指と薬指を立てるとできるそうです。
魔虚羅は両手をグーにした状態で、向き合わせ、前に出します。
原作で魔虚羅を出したのは1度だけですが、ピンチに陥ると魔虚羅を呼ぼうとする描写が多いので、このポーズは複数回描かれています。
影絵には含まれませんが、領域展開の手は指の間に指を入れ込んだ、祈りのポーズに似た形です。
描写を見る限り、上向きしても下向きにしても大丈夫なようです。
伏黒恵を利用して宿儺は何をしようとしているのか?
宿儺は呪いの王であり、基本的には女であろうと子どもであろうと容赦はないです。
少年院で伏黒と対峙した際も、最初は殺そうとしていました。
しかし、伏黒が奥の手である魔虚羅を召喚しようと呪文を唱えた際、伏黒の術式に興味を持ったようでした。
そこから、「面白いモノが見れるぞ」と伏黒を思い出しながら言い、条件付きで虎杖を生き返らせています。
また、伏黒を「唯一の好奇」と称し、伏黒自身にも興味を持っているように思えます。
それ以来、伏黒が術師として成長すると、喜びの表情を見せています。
渋谷事変では、伏黒が魔虚羅を顕現し、致命傷を負った際、「死ぬな オマエにはやってもらわねばならんことがある」と述べ、魔虚羅から受けた致命傷を反転術式で治していました。
では、宿儺が伏黒にやってもらいたいこととは何なのでしょうか?
最も言われているのは、伏黒の術式「十種影法術」を使用した自身の復活です。
渋谷事変にて一時的に虎杖の肉体主導権が宿儺になり、漏瑚に宿儺優位の縛りを設けるよう促された際、「俺には俺の計画がある」と述べています。
このことから、虎杖の体での復活ではなく、虎杖と分離し、完全に自身の体を復活させることが目的ではないかと考えられます。
前章で伏黒の術式の「十種影法術」が「十種神宝」であると述べました。
その中の1つ「死返玉」は死者を蘇らせることができるとされています。
また、「布瑠部由良由良止布留部」という布留の言を唱えることで、死人を蘇らせる程の呪力を手にすることができると言われています。
この布留の言と魔虚羅を召喚する際に唱える「布瑠部由良由良」は酷似しています。
この「布瑠部由良由良」を唱えた際に、宿儺の対応が一変していることから、やはり死者の蘇りの能力を求めているのではないでしょうか。
この「死返玉」に対応する式神を利用し、現世への蘇りを計画しているのかもしれません。