両面宿儺のプロフィール
名前 | 両面宿儺 |
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ふりがな | りょうめんすくな |
特級 | 特級呪物 |
嗜好・興味 | 食べる事 |
嫌いな物 | 特に無し(自分以外どうでも良いと思っている) |
両面宿儺は実在した?元ネタは何なのか?
両面宿儺の元ネタは、『日本書紀』に登場する敵役であると言われています。
飛騨の国に存在していた「宿儺」は、以下のような特徴を持っていたと言われています。
「両面宿儺」の特徴
- 身長がおよそ2mほどあった。
- 頭の前後に2つの顔を持つ。
- 手足が4本ずつの合計8本持っている。
- 剣術に優れ、4本の腕で弓矢を2つ同時に操っていた。
呪術廻戦における宿儺も4本の手があるとされていているため、姿も一致します。
また、「解」や「捌」のような斬撃を放つことや炎を放つ際に弓矢のような形をするなど戦い方も似ています。
岐阜にある両面宿儺の像とは?
岐阜県高山市丹生川町下保にある千光寺に両面宿儺像はあります。
両面宿儺の像も含め円空の手になる仏像が63体もあり、円空仏の寺として知られています。
では、なぜ両面宿儺の像が岐阜県にあるのでしょうか?
日本書紀では両面宿儺は大和朝廷に仇なす敵として描かれています。
大和朝廷が古代にその勢力を全国に拡大しようとした頃、飛騨で暮らしていた先住民族の首領が両面宿儺であるといわれていることから、両面宿儺は飛騨の民を守るために朝廷と敵対していたのではないかといわれています。
そのため、岐阜県では、様々な場所で両面宿儺の伝承が伝わっています。
また、千光寺は両面宿儺が開山したともいわれており、立像が建立されています。
日本書紀では敵として描かれていますが、上記のような経緯から飛騨地方の伝承における両面宿儺は英雄として描かれているようです。
両面宿儺とスクナヒコナの関係
スクナヒコナとは、日本神話に登場する神の名前です。
様々な性質を持つ神ですが、大きく医療、温泉の神として知られています。
スクナヒコナとリョウメンスクナ。非常に名前が似ています。
スクナヒコナは「日本書紀」では少彦名命、リョウメンスクナは両面宿儺と表記し、同じスクナでも表記が異なります。
では、スクナヒコナとリョウメンスクナは関係はないのでしょうか?
両面宿儺のモデル
両面宿儺は2つの顔を持つとされていますが、その理由として、モデルとなった民族の長が双子もしくは兄弟などの二人組であったといった説や結合双生児であったという説があります。
スクナヒコナのモデル
一方、スクナヒコナは日本書紀において、オオクニヌシと共に力を合わせて国を造ったと言われています。また、人と動物のために『病をおさむる法』と、鳥獣昆虫の災いをはらう『禁厭の法』を定めました。
両面宿儺とスクナヒコナの共通点
両面宿儺とスクナヒコナの共通点は、どちらも二人組の逸話があるということです。
そして、両面宿儺は飛騨国造の祖先の1人であった可能性があり、宿儺には少彦名命の末裔という所伝もあります。
両面宿儺とぬーべーの関係は?
原作:真倉翔、作画:岡野剛のジャンプ漫画「地獄先生ぬ~べ~」の中で両面宿儺が登場している回があります。
それは第16巻216話で、日本書紀にも登場する飛騨の大妖怪として登場しています。
「地獄先生ぬ~べ~」で登場した宿儺は「日本書紀」に記載されている伝承の通り、一つの体に2つの頭と計8本の手足を持っており、鎧をまとい刀や弓などの強力な武器を使用していました。
その強さに苦闘しながらも、律奈子先生の攻撃と、ぬ~べ~が鬼の手の力を完全開放させたことでようやく倒せました。
両面宿儺の強さ
呪術全盛の時代に呪術師が総力をあげて両面宿儺に挑みましたが、敗れています。
死後呪物の状態になっても呪術師は宿儺の存在を消し去ることができなかったため、封印していたようです。
その呪いも日に日に強まり、封印が追い付いてないという状態です。
呪術師最強といえば五条悟ですが、五条でさえ「力を全て取り戻した宿儺ならちょっとしんどいかな」と述べています。
虎杖が指を食べたことで肉体を得ることができた宿儺ですが、完全体ではない状態の宿儺でも相手を圧倒する場面が多いです。
少年院では特級呪霊を反撃の隙を与えないほどの速さで切り刻んだり、1年生とはいえ2級呪術師である伏黒が手も足も出ないほどの力の差を見せつけたりしています。
渋谷事変で漏瑚や美々子・菜々子の策略によって肉体の主導権が宿儺に移った際は、禪院直毘人・禪院真希を一瞬にして倒した特級呪霊・漏瑚に、無傷のまま勝つという偉業を成しています。
伏黒の奥の手にあたる魔虚羅と対峙した際は、魔虚羅があらゆる事象への適応できる能力に加え、驚異の再生能力を持っていることから苦戦します。
しかし、「初見の技で適応前に倒す」という魔虚羅の破り方を見抜き、領域展開を発動した後に炎の矢を放ち、消滅させました。
その際、領域展開で起こした無数の斬撃によって渋谷にいた人々を斬殺しています。
両面宿儺と裏梅の関係
宿儺と裏梅に関係性があることが分かったのは、116話です。
主従関係にあるようで、裏梅は畏まった態度で宿儺と接していました。
魔虚羅の気配に気づいて宿儺はその場を離れますが、宿儺は裏梅に「またな」と述べていたため、再び会する可能性が高いです。
ファンブックによると宿儺と裏梅は1000年くらい前から交流があり、宿儺は人を食べますが、人を調理するのは難しく、裏梅が人を調理する才能があったため、側にいることが許されていたようです。
両面宿儺の呪術(術式)を徹底まとめ
宿儺の術式は作中で確認されている限り、「斬撃」と「炎」の2つの特性が見られます。
術式の特性は通常1つのため、宿儺が「炎」を見せた際、宿儺の術式が「斬撃」だと考えていた漏瑚は驚いた様子でした。
それでは、宿儺がどういった術式を使うのかまとめてみました。
解(かい)
通常使用の「斬撃」の攻撃です。
捌(はち)
強度に応じて刃を調整し、一太刀で断つ「斬撃」の攻撃です。
■(?)
「開」と唱え、弓のような構えをして炎の矢を打ち出します。
漏瑚や魔虚羅との闘いで使用しました。
領域展開「伏魔御廚子(ふくまみづし)」
必中効果範囲内の呪力を帯びたものに「捌」、呪力の無いものには「解」が絶え間なく浴びせられます。
他の人の領域展開は結界で空間を分断していますが、宿儺はあえて結界を閉じず、必中効果範囲を広げています。
そのため、宿儺の領域展開は最大半径約200mに及びます。
この範囲は宿儺の意思によって調節可能です。