【呪術廻戦】存在しない記憶は仕組まれていた?脹相と虎杖悠仁の関係を考察

主人公虎杖悠仁と呪胎九相図の関係と「存在しない記憶」とはなんなのか、についての考察です。

呪胎九相図とは

出典:呪術廻戦60話より

呪胎九相図は史上最悪の術師と呼ばれる加茂憲倫が作り上げた九つの呪物です。

呪胎九相図は明治時代に加茂憲倫が呪霊との子を孕む特異体質の娘を九度懐妊させ九度堕胎させた赤子の亡骸であり、生きている人間に飲ませることで受肉します。

堕胎させた順に1番から9番までの番号が割り振られており、1~3番は特級呪物に分類されています。

作中では1~3番が受肉し、それぞれ脹相壊相血塗と名乗り互いを兄弟と認識しています。

3番である血塗を飲まされた男性の見た目は大きく変化しており、2番の壊相も背中に血塗れの顔があることから、番号が進むほど受肉した後の見た目が人間離れした形に変わっていくことと予想されます。

脹相と存在しない記憶

出典:呪術廻戦102話より

壊相血塗は、真人達呪霊陣営から、八十八橋の呪霊に取り込まれた両面宿儺の指の回収を命じられ、虎杖悠仁と釘崎野薔薇と戦い撃破されています。

そのため脹相弟達の仇である虎杖と釘崎、二人の殺害を目的とし渋谷事変で動いていました。

しかし虎杖との戦いの最中に「存在しない記憶」が頭の中に流れ込み、虎杖に止めを刺すことができませんでした。

その記憶の内容は、森のような場所で食事をする呪胎九相図の面々と、自らを兄ちゃんと呼ぶ虎杖悠仁の姿でした。

4~9番の呪胎九相図は呪術高専にまだ封印されていますし、この記憶は現実にあったことではないはずです。

出典:呪術廻戦106話より

存在しない記憶が溢れ出す条件

出典:105話より

存在しない記憶」が脳内に溢れたとされる人物は確定で二人います。

東堂葵脹相です。

二人とも虎杖悠仁と戦っている最中にこの状態になっています。

二人に共通しているのは戦いながら虎杖に問答していることです。

東堂は「そうか虎杖悠仁オマエに一つ聞きたいことがある。どんな女が好みだ?」と、脹相は「オマエに聞きたいことがある。弟は最期に何か言い遺したか?」と聞いており、虎杖はそれに答えています。

存在しない記憶」が脳内に溢れた後は東堂は虎杖の事を親友だと、脹相はだと認識しています。

何かを問いかけてきて、それに答えさせるというのは呪霊も行っており、これらの問答自体が呪術に関係している可能性があります。

虎杖本人の術式である可能性もありますが、虎杖はこの「存在しない記憶」について気付いている様子は無いので、誰かが虎杖にかけた呪術の可能性があります。

条件を満たせばオートで発動する呪術なのかもしれません。

溢れてきた「存在しない記憶」は、東堂も脹相両者とも虎杖との友好な関係を築いている記憶であり、虎杖に対する敵意を和らげる効果を持っているのかもしれません。

本当に虎杖は弟なのか

出典:呪術廻戦139話より

脹相は渋谷事変後の東京では虎杖と共に行動し、虎杖を完全に弟として扱っています。

虎杖は父親の記憶はうっすらあると言っていますが、第139話で脹相に「思い出せあったハズだ。オマエの父の額にも縫い目が」と問いかけられた時には答えておらず、何かを思い出している様子も無いです。

偽夏油や加茂憲倫にあった額の縫い目はかなり目立つので、もし虎杖の父が、夏油や加茂憲倫を乗っ取った人物であるなら、虎杖のうっすら覚えている父の記憶の中にもあってもおかしくないと考えられます。

しかし無反応だったという事は、虎杖の父は偽夏油や加茂憲倫とイコールではなく、脹相の弟である可能性も低いと考えられます。

残りの兄弟の行方と記憶捏造の目的

出典:呪術廻戦138話より

存在しない記憶」が誰かに仕組まれたものであったとしたら、その目的は何なのでしょうか。

偽夏油(加茂憲倫)は、混沌を生み出して呪力の可能性を広げることを目的としています。

そして残りの呪胎九相図(膿爛相青瘀相(しょうおそう)噉相(たんそう)散相骨相焼相)は呪術高専に保管されていることが、第138話の脹相の台詞で分かっています。

しかし高専上層部と偽夏油(加茂憲倫)の結託が示唆されている今の状況では、新しい刺客として呪胎九相図の受肉体が現れる可能性があります。

有名な古代中国の呪術の蟲毒のように呪胎九相図同士を殺し合わせるために、偽夏油(加茂憲倫)が「存在しない記憶」の呪いを虎杖にかけた可能性があります。

脹相は本当の兄弟と偽物の兄弟の間でどちらと戦うのかを選ばされるのではないでしょうか。

蟲毒とは

古代中国で用いられた動物を使った呪術であり、蛇や蛙、ムカデなどの虫を小さな容器に詰めて互いに共食いをさせ、生き残った一匹の毒を呪いたい相手に飲ませるというものです。

毒による症状は様々ですが、呪われた相手は一定の期間のうちに死ぬことが多いそうです。

また、勝ち残った一匹は神霊となるとされています。

日本でも恐れられており、奈良時代に施行された養老律令や、平安時代以降の天皇の令で禁止をされていました。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする