明治の初期、呪霊の子を妊娠してしまう特異体質の女性がいました。
子の亡骸を抱えて寺に逃げ込んだものの、呪術界最悪の汚点として名を残す術師、加茂憲倫によって彼女は実験体にされてしまいます。
そうして9回の懐妊と、9回の堕胎の末に生まれたのが呪胎九相図です。
それぞれ「脹相」「壊相」「血塗」「膿爛相」「青瘀相」「噉相」「散相」「骨相」「焼相」と名前があります。
9つある中でも1番~3番までは、強力な呪いを宿した物に値する「特級呪物」に認定されています。
東京都立呪術高等専門学校の「忌庫」に保管されていましたが、特級呪霊の真人によって1番~3番が奪われ、受肉させられました。