カジノギャンブルは、世界中で長い歴史を持つ娯楽産業です。しかし、その形態は時代とともに、また地域によって大きく変化してきました。最近では仮想通貨プレセールの注目プロジェクトにもあるように、世界中からアクセス可能な暗号資産カジノも登場し、遊びの幅を拡大しています。(ソース: https://jp.cryptonews.com/cryptocurrency/best-crypto-presales/) 本記事では 世界の主要な地域におけるカジノギャンブルの変遷と現状について詳しく見ていきます
マカオ
日本が近年大阪府で統合型リゾート(IR)の建設を進めていることからも分かるように、アジアはカジノギャンブルが急速に発展している地域の1つです。そして、アジアの中でも「東洋のラスベガス」とも呼ばれるマカオは、世界最大のカジノ市場を誇ることで知られています。
マカオは19世紀のポルトガル植民地時代にカジノギャンブルが合法となり、1960年初頭にはギャンブルの帝王として著名なスタンレー・ホーが、カジノの独占権を獲得しました。
2002年、マカオ政府はカジノライセンスを開放し、ラスベガス・サンズやウィン・リゾーツなどの外資の大手カジノ運営企業の参入を認可。これにより、マカオは急速に発展し、2006年には売上高でラスベガスを抜いて世界最大のカジノ市場となりました。
最近では、世界中で猛威をふるったコロナウイルスの影響で一時的にカジノ売上は下落したものの、現在は徐々に回復。マカオ新聞によると今年4月は約3,634億円の売上となり、コロナウイルス拡大前の2019年同月と比較し、78.6%まで回復していることが判明しています。
シンガポール
シンガポールもまた、マカオと同様にアジアのカジノギャンブル市場を牽引する国であり、カジノ解禁から短期間で世界有数のカジノ市場に成長した例として注目されています。
長年カジノを禁止していたシンガポールでしたが、2005年に政府は観光産業振興の一環としてカジノ解禁を決定。2010年に、ついにマリーナ・ベイ・サンズとリゾート・ワールド・セントーサの2つの巨大統合型リゾートがオープンし、シンガポールの観光地図を一変させました。
シンガポールのカジノモデルの特徴は、厳格な規制と社会的責任の重視です。地元住民のカジノ入場には入場料が課され、ギャンブル依存症対策も徹底されています。また、カジノ収益の一部を社会福祉に還元する仕組みも整えられています。このシンガポールモデルは、カジノを経済発展の手段としつつ、社会的な悪影響を最小限に抑える方法として、他の国々からも注目されているのです。
アメリカ
カジノギャンブルの発展において世界でも中心的な役割を果たしてきたアメリカ。その始まりは、1931年にネバダ州がギャンブルを合法化したことにあります。1960年代には、ハワード・ヒューズやカーク・カーコリアンなどの実業家がラスベガスに投資し、カジノリゾートの概念を確立しました。それ以降、今日までラスベガスが砂漠の中のカジノの街として発展し続けています。
1976年にはニュージャージー州のアトランティックシティでカジノが合法化され、東海岸最大規模となる拠点ができました。また、1988年のインディアン・ゲーミング規制法の制定により、先住民居留地でのカジノ運営が可能になり、ランドカジノが全国的に拡大。そして、2000年代以降はオンラインギャンブルの台頭や、経済発展のための手段としてのカジノの位置づけが変化し、多くの州でカジノが合法化されました。
現在は約40州でスポーツベッティングの合法化が進むなど、アメリカのギャンブル産業はデジタル体験を通じて世界を変革するような存在への変革しています。
モンテカルロ
歴史あるカジノが多く存在し、伝統と現代の融合が見られるヨーロッパ。この地域のカジノ文化を代表するモンテカルロは、19世紀半ばから豪勢なカジノリゾートとして知られてきました。
1863年、パリのオペラ座を設計したことで知られる建築家シャルル・ガルニエ氏が、カジノ・ド・モンテカルロを建設。ヨーロッパの貴族や富裕層を魅了する高級カジノとなり、モナコ公国の主要な収入源となりました。
現在は歴史的な魅力とラグジュアリーな雰囲気を維持しつつ、新しい顧客層の開拓や、エンターテインメント要素の強化など、時代に合わせた変革を進めています。
オーストラリア
オーストラリアのカジノ産業は、比較的新しいものですが、急速な発展を遂げてきました。
1973年にタスマニア州ホバートに最初のカジノがオープンして以来、各州で次々とカジノが開設されました。1990年代には、メルボルンのクラウン・カジノやシドニーのスター・カジノなど、大規模な統合型リゾートカジノが登場し、観光産業の重要な要素となりました。
また、オーストラリアのカジノは、当初から厳格な規制の下で運営されてきましたが、2000年代以降はギャンブル依存症対策や、マネーロンダリング防止のための規制がさらに強化されています。そして近年では、オンラインギャンブルの規制や、外国人富裕層を対象としたVIPルームの在り方など、新たな課題解決に挑んでいます。
まとめ
世界各地のカジノギャンブルは、それぞれの地域の文化や規制、経済状況に応じて独自の進化を遂げています。アジアでは新興市場として急速に成長している一方で、ヨーロッパやアメリカでは、伝統と現代の融合やオンラインギャンブルの普及が見られます。今後も、テクノロジーの進化や社会的な変化に伴い、カジノギャンブルはさらに多様化し、進化していくことでしょう。